皆さん、こんにちは!みちすけです。
今回の旅行記の舞台は……千葉県富津市にある鋸山(のこぎりやま)です!
「千葉に山?」と思った方もいるかもしれませんが、これが本当に侮れない山でした。石切場跡が織りなす光景は、まるであの『天空の城ラピュタ』の世界そのもの。行く前は半信半疑だったのですが、実際に訪れて完全に納得しました。
鋸山ってどんな山?
鋸山は千葉県富津市と鋸南町の境に位置する、標高329mの山です。山頂部分が鋸の歯のようにギザギザに見えることから、その名がついたと言われています。
標高だけ聞くと「低山じゃないか」と思ってしまいますが、鋸山の魅力は高さではありません。かつて「房州石(ぼうしゅういし)」の産地として栄えたこの山には、石切場の跡地が点在しており、自然と人工の狭間とも言える独特の景観が広がっています。
外国人観光客にも人気が高く、ロープウェイを使って気軽に絶景を楽しめるスポットとしても知られています。
アクセスと駐車場
今回は車で向かいました。アクセスはとても便利で、館山自動車道の富津金谷ICから約5分で到着できます。
駐車場はのこぎり山パーキングを利用しました。料金は500円で、PayPay払いができるのが地味に嬉しかったです。小銭の用意が不要なのは助かります。
朝イチ登山スタート
今回はロープウェイを使わず、登山道から山頂を目指すことにしました。そして出発はあえて朝イチにしました。理由はシンプルで、ロープウェイが動き出す9時前に登り始めれば、観光客で賑わう前の静かな山を楽しめるからです。
これが大正解でした。登山道は人もまばらで、初夏らしく元気な鳥の鳴き声だけが響く、とても気持ちのいい朝でした。
今回歩いたルートは、上りが車力道コース、帰りが関東ふれあいの道コースです。車力道コースはかつて房州石を台車に載せて麓へ運び下ろした道で、今も石畳が一部残っています。歴史を感じながら歩けるルートです。
鋸山は階段が非常に多いです。息が上がるたびに立ち止まりながら、ひたすら上を目指しました。特に展望台に着く直前は急な階段が続き、山頂が近いと分かっていても体力的にかなりきつく感じました。標高は低くてもアップダウンがあるので、しっかりとした装備と体力は必要だと感じました。
帰りの関東ふれあいの道コースもさらに階段が多く、登りで疲れた脚にじわじわ追い打ちをかけてきます。下りだからと油断しないことをおすすめします。
⚠️ トレッキングシューズなどしっかりした装備で挑みましょう!
また、道中ではイワタバコの花が咲いているのを見かけました。湿った岩壁に垂れ下がるように咲く、直径2cmほどの小さな紫色の星形の花です。初夏から夏にかけてだけ見られる花で、鋸山の石切場跡の岩肌との組み合わせが幻想的でした。登山の楽しみは絶景だけではないと改めて感じた瞬間です。

ラピュタの世界、石切場跡へ
展望台付近に近づくと、突然雰囲気が変わりました。

巨大な岩盤が垂直に切り立ち、苔や草が侵食しはじめた石の壁が現れます。人の手によって切り出され、長い時間をかけて自然が少しずつ取り戻しつつある空間。そこには言葉にしにくい、独特の静けさがありました。
「ラピュタみたい」——この感想、まったく大げさではありませんでした。
実際に、鋸山の石切場跡の一部は地元で「ラピュタの壁」とも呼ばれています。草木と石が入り混じる廃墟感、

人の手が入ったのに人の気配がない静けさ。あのアニメ映画を思い浮かべた方が多いのも、納得です。
石切場跡の中でも特に印象的だったのが観音洞窟です。良質な石材を掘り出した結果できた神秘的な形の洞窟で、壁面には小さな観音様が刻まれていました。ファンタジーの世界に迷い込んだような感覚を覚えました。

かつてここでは、石材を山頂からワイヤーケーブル(索道)や石の滑り台(樋道)を使って麓へ運び下ろしていたそうです。当時の石切り職人たちの苦労が目に浮かぶようでした。
山頂からの絶景
石切場跡を抜けると、展望台エリアに到着です。
視界が一気に開け、眼下には東京湾の青が広がります。対岸には神奈川の山並みも見え、初夏の澄んだ空気の中で遠くまで見渡すことができました。天気に恵まれて、本当によかったです。
朝イチで登ったこともあり、展望スポットはほぼ貸し切り状態。疲れた脚を休めながら、しばらくその景色を独り占めしました。
👉 ロープウェイが動き出す前の時間帯は人が少なくておすすめです!

下山後のグルメ
登山の後は、せっかくなのでご当地グルメを楽しみました。向かったのは漁港食堂 だいぼです。
定置網漁船を保有する網元が直営しており、店の目の前の海へ毎朝漁船を出して魚を獲ってくるというこだわりのお店です。自分たちで水揚げした魚は市場を介することなく届けられるため、なんと1時間以内に厨房へ運ばれてくるとのこと。鮮度は折り紙付きです。
看板メニューは定置網丼(2,530円)で、その日に獲れた旬の地魚を盛り込んだ日替わりネタの丼ぶりです。丼・定食を注文するとご飯・味噌汁・サラダ・日替わりおかずが食べ放題の「漁師のバイキング」が無料で付いてきます。
今回私が注文したのはアジフライです。外はサクサク、中はふわふわで、揚げたてのアジの旨みがぎゅっと詰まっていました。網元直営ならではの鮮度の高さが、そのまま味に出ている一品です。ただし、アツアツで提供されるので食べ急ぎは禁物です……私はしっかりやけどしました(笑)。登山で消耗した体に、新鮮な海の幸が染み渡りました。
貝類や干物、伊勢海老などを自分のテーブルで焼いて食べる浜焼きも名物とのことで、次回はぜひ挑戦してみたいと思っています。登山とセットで訪れる価値が十分にあるお店です。

まとめ
鋸山は「低山」という言葉からは想像できない、見ごたえたっぷりの山でした。
朝イチで登ったことで人の少ない静かな登山を楽しめましたし、石切場跡の異世界感は写真や動画では伝えきれないものがあります。あの空気感は、自分の足で登った人だけが味わえるものだと思います。
体力に自信がない方でもロープウェイを使えば比較的手軽に景色を楽しめますので、ぜひ一度訪れてみてください!
| 難易度 | ★★★☆☆(階段多め・体力必要) |
| おすすめ時期 | 春・初夏・秋 |
| 駐車場 | のこぎり山パーキング 500円(PayPay可) |
| アクセス | 富津館山道 富津金谷ICより約5分 |
| ロープウェイ | 片道650円・往復1,200円(9:00〜17:00) |

訪れた場所一覧
- のこぎり山パーキング
- 鋸山 登山道(車力道コース・関東ふれあいの道)
- 吹き抜け洞窟
- 観音洞窟
- 東京湾を望む展望台
- 鋸山山頂
- 漁港食堂 だいぼ(昼食)


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