旅の原点 ― 大学2年の夏、会津への一人旅

旅行記

旅のきっかけ

私が会津へ一人で旅に出たのは、大学2年生(20歳)の夏のことでした。
会津へ行こうと思い立ったきっかけは、キタノアカヒレタビラという淡水魚の存在です。

私は中学入学から高校卒業まで、月に一度仲間と川や海、山へと生き物の採取に出かけていました。そんな仲間と「いつかキタノアカヒレタビラを見てみたい」と話していたことをふと思い出し、久々に採取をしようと考えたのです。

しかし分かっていたのは キタノアカヒレタビラが会津に生息しているということだけ。闇雲に探しても無駄足になるのは明らかでした。そこでまず採取ポイントを探すため、会津へ一人で行くことを決断しました。

計画と出発

9月、大学のサークルで鬼怒川への合宿が企画されました。私はその合宿の延長戦として会津へ行く計画を立てました。人生で初めて立てた一人旅の計画は、今回の目的である採取ポイントの下見。そして「せっかく行くなら」と観光地やご当地グルメも調べ、なるべく多く回れるように準備を整えました。

そして迎えた合宿最終日。私はサークルの仲間より少し早めに解散し、会津若松へ向かう電車に乗り込みました。ここから私の一人旅が始まりました。

旅の計画

  • 初日(合宿最終日):夕方17時頃に会津若松駅へ到着し、駅前の予約していたホテルにチェックイン。夜は周辺の(チェーン店ではない)飲食店を探して歩く。
  • 2日目:午前中に『さざえ堂』を見学し、お昼に喜多方ラーメンを食べ、午後は『若松城』とその周辺を散策。
  • 3日目:いよいよ本題の採取ポイントや交通手段の下見をして、東京へ帰る予定。

ハプニングと出会い

一人旅は、ホテルへの到着が遅れたり、2日目は台風の影響で雨に見舞われたりと、決して順調とは言えないスタートでした。とりあえず予定通り、強い雨の中で国指定重要文化財『さざえ堂』へ向かいました。さざえ堂の周辺には『白虎隊十九士の墓』や、小さなお土産屋が並ぶ飯盛山仲見世があります。

国指定重要文化財『さざえ堂』

ここで私は初めての体験をしました。
『赤べこ』を買いたいと思っていた私は、さざえ堂へ向かう途中の小さなお土産屋に立ち寄りました。台風の平日ということもあり、店内に客は見当たりません。赤べこを探していると伝えると、60代ほどの女性店員さんが棚へ案内してくれました。最終的に予定通り『赤べこ』と、予定外の『起き上がり小法師』を購入しました。

会計時に「これからさざえ堂へ行く」と伝えると、「荷物を預かっておくから身軽に見てきては?」と提案されました。コインロッカーやホテルに荷物を預けることはあっても、ただのお土産屋に預けるのは初めてで驚きました。少し躊躇しましたが、雨の中で荷物を抱えて階段を上るのは億劫に感じ、お願いすることにしました。

螺旋状の、文字通りサザエのような形をしたさざえ堂や、白虎隊十九士の墓を十分に見て回った後、お土産屋に戻ると、ご厚意で温かいお茶を入れてくださいました。ありがたくいただきながら、 旅とはこんなにも人と人の距離が近いものなのか としみじみ感じました。

旅の楽しみと自由さ

2日目の昼以降は計画通りに進み、『喜多方ラーメン』を食べ、『若松城(鶴ヶ城)』『御薬園』を散策。目的地を決めずに気になる道を歩く時間もありました。誰かに気を遣うことなく、自分の気分で行動を決められることは、一人旅の特権だと実感しました。

採取ポイントの下見

3日目は9月ながら真夏のような日差しの中、田んぼの用水路や小川を巡り、採取ポイントを確認しました。東京では味わえない田園の風景、匂い、音、生き物を堪能しながら歩きました。

まとめ ― 旅の原点

こうして程よい疲労感を抱えながら東京への帰路につき、私の初めての一人旅は終わりました。

後日仲間と採取に行った結果、アカヒレタビラは採れませんでした。しかし、それ以上にこの一人旅で得た経験こそが、今の私の”原点”なのだと思います。

訪れた場所一覧

・会津若松駅

・さざえ堂(国指定重要文化財)

・白虎隊碑

・飯盛山仲見世のお土産屋

・坂内食堂 本店(喜多方ラーメン)

・若松城

・御薬園

・田んぼの用水路や小川(会津若松市神指町周辺)

コメント

タイトルとURLをコピーしました